[徹底解説]ビタミンB1製剤について

用語辞典

ビタミンB1が不足した状態での輸液療法は、乳酸アシドーシスやウェルニッケ脳症の原因となる。
高度栄養障害者やアルコール中毒では、潜在的にB1が不足している可能性が高いので、静脈栄養を開始する際には更に増量する事を考慮する必要もある。

ビタミンB1の推奨投与量

[静脈栄養時]
・3mg/日以上(1975年AMA(米国医師会)ガイドラインより引用)
・6mg/日以上(2000年FDA(米国食品薬品局発表))

[経口摂取時]
・0.35mg/1000kcal(推定平均必要量/日本人の食事摂取基準2010年度版)

ビタミンB1含有製品

[添加用ビタミン剤]
・ビタメジン注…100mg
・マルタミンF注…25mg、50mg
・マルタミン注…5mg

[PPN用輸液]
・ビーフリード輸液500mL…0.96mg
・ビーフリード輸液1000mL…1.92mg
・エネフリード輸液550mL…1.91mg
・エネフリード輸液1100mL…3.82mg

[TPN用輸液]
・フルカリック1号、2号、3号…1.5mg
・フルカリック1号、2号(1.5倍量)…2.25mg
・エルネオパNF1号、2号(1000mL)…3.84mg
・エルネオパNF1号、2号(1500mL)…5.76mg
・エルネオパNF1号、2号(2000mL)…7.68mg

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