[徹底解説]予後栄養指標PNIについて

用語辞典
ひーたろ
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今回はPNIについて解説するよ!

PNI(Prognostic Nutritional Index)

984年に小野寺らによって発表され、予後推定栄養指数ともよばれる。
主に外科手術患者において術後合併症の発症を予測するため複数の指標を組合わせて算出する指数。

算出方法

[切除・吻合禁忌]
10×Alb+0.005×TLC:≦40

TLCとは末梢血総リンパ球数のこと

免疫能やTリンパやBリンパ球の総数で、栄養状態の指標として有用とされる。

低栄養状態では免疫能は低下し、感染症を 引き起こしやすくなる。 

TLC(/mm3)=白血球数(/μL)×%リンパ球(%)÷100 

一般的に2000 個/mm3 以下では低栄養状態とされる。

算出例

Albが3.0g/mL、TLCが1500個/mm3の場合、PNIはいくつになる?

10 × Alb + 0.005 × TLC

= 10 × 3.0 + 0.005 × 1500

= 30 + 7.5

= 37.5

40以下なので切除・吻合禁忌ということになります。

なお35以下は60日以内に死亡する例が多いようです。

参考文献

Prognostic nutritional index in gastrointestinal surgery of malnourished cancer patients. Nihon Geka Gakkai Zasshi. 1984 Sep;85(9):1001-5. PMID: 6438478

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