管理栄養士とは
管理栄養士も、栄養士も、その仕事の内容や、それになるための要件が、栄養士法という法律に定められた国家資格です。国は、免許を与える事務を、管理栄養士については厚生労働大臣に、栄養士については都道府県知事に委ねています。
公益社団法人 日本栄養士会 https://www.dietitian.or.jp/
管理栄養士は病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方、健康な方一人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理、栄養管理を行います。栄養士は、主に健康な方を対象にして栄養指導や給食の運営を行います。
管理栄養士・栄養士は、医療施設、老人福祉施設、介護保険施設、児童福祉施設、小・中学校、行政機関、企業、管理栄養士・栄養士養成施設、試験研究機関等で働いています。乳幼児期から高齢期まであらゆるライフステージで、個人や集団に食事や栄養についてアドバイスをしたり、特定給食施設等で献立を立てて食事を提供したり、栄養状態の管理を行い、皆さんの健康を食と栄養の専門職としてサポートしています。
管理栄養士は栄養士よりも高い専門性を持ち、特別な栄養管理が必要な人に対して栄養管理を行う職業です。
ひーたろ
今回は男の管理栄養士って実際どうなの?という視点から説明してみたいと思います。
男性管理栄養士を雇うメリット
- 希少性
男性の管理栄養士も年々増えているとは言われていますが、まだまだ少ないのが現状です。
何年か前は1割弱と言われていましたが、現在はそれよりも少しは増えているのでしょうか。
それぐらい珍しいため、医師や他部署のスタッフはもちろん、患者さんにも声をかけてもらえることが多いです。
また男性の管理栄養士というだけで覚えてもらえる機会も多いです。
病院や企業は男性であるがゆえに採用してくれることもあるので、これを活かすに越したことはありません。
存分にアピールしていきましょう。 - 頼りにされやすい
管理栄養士は世間のイメージとは違い体力も使う仕事です。
体力面や身体面から頼りにされることが多くなります。
給食業務は重いものを持つことが多く、扱う器具なども大きなものが多いです。
また早番遅番など変則的な勤務にも対応しやすく、体力的に勝っている男性は頼りにされやすくなります。
男性ならではの発想や思考などにも期待され、それが大きな業務改善に繋がることがあります。 - 産休・育休での長期休暇がない
男性も育休を取りやすい環境になりつつありますが、なかなか取得できないのが現状です。
それを見越してなのか、男性をあえて採用している企業や病院もあると思います。
ちなみに仮に男性が育休を取得しても女性よりは短い期間が多いのが現状です。
自分ができる範囲で家事育児をして、キャリアアップも目指しましょう。 - 人間関係の中和ができる
どうして女性はグループ(集団)で行動したり、群れたがるのでしょうか?
女性の多い職場だと尚更そのようなことが起こります。管理栄養士の世界もまた同じです。
そして閉鎖的空間になりやすい厨房は人間関係に悩まされることが多いのが現状です。
些細なことでも大きなトラブルの引き金になり業務に支障をきたすことも出てきます。
女性の管理栄養士が仲を取り持ってもなかなか解決しないようなことでも、男性の管理栄養士が間に入ると納まることがあります。
逆にヒートアップするといったことはまずないでしょう。
女性の中に男性が入ることで、冷静な判断をしてくれることが多いように感じます。
男性管理栄養士を雇うデメリット
- 敬遠されることがある
栄養士の部署は女性ばかりの職場なので、男性が入職することに難色を示されることあります。「人間関係上手くいくのか?」「更衣室がない」「栄養管理できるのか」など、環境の変化に拒絶感を抱かれるケースがあります。 - 給料が安い
国家資格とはいえ、手取り15万~32万と安い。
給料設定がもともと低くなっているので、収入面を求めるなら役職手当や資格手当は必須となってきます。 - 部署内で男が1人の可能性が高い
職場で自分1人が男性なんてこともあります。
また、年齢層も高齢なこと多いので話が合わないこともあります。
女性の中で働かなければいけないということを知っておく必要があります。 - コミュニケーション力がないと大変
どこの職場でもそうですが、女性はコミュニケーションを大切にします。
その中で男性が働くということは上手く立ち回れなければいけません。
話下手な男性にはなかなかハードルが高い職場です。
しかし部署内だけでなく、栄養指導やカンファレンスなど発言する場が多いです。
スキルアップの為にも雑談力を高めることは重要ですね。
まとめ
栄養士という仕事は女性中心で回っています。
栄養のこと以外にも必要なスキルはたくさんあります。
男性であるからやりにくいことも多いと思います。
戸惑うこともあると思いますが、男性というメリットを活かす場もたくさんあります。
今回は私の経験談や個人的見解を踏まえて話をしました。
今後、男性栄養士がさらに活躍できることを期待しています。
コメント