[徹底解説]熱傷の栄養スクリーニング

栄養管理

当院では栄養スクリーニングでMNA-SFを使用しています。
「低栄養」となればNSTに依頼というルールを設けていますが、それ以外にもいわゆる地雷(該当すれば低栄養でなくてもNST依頼)となる項目もいくつかあります。

[徹底解説]MNA-SF/急性期病院における栄養スクリーニングの実際
当院では入院される全患者に対して、「MNA-SF」を使用し栄養スクリーニングを実施しています。 ちなみについ最近開始したばかりで、それまでは当院独自の、なんの根拠もないスクリーニングを行っていました。さすがにこのままではいかん!ということで...

まずは褥瘡。
日本褥瘡学会が開発したアセスメントツールDESIGNでDepth(深さ)が3以上となった場合です。

そして熱傷。
こちらは基準がなく、とにかく熱傷で入院したならばNST依頼ということになっています。
そろそろ基準を設けなければならないと感じていて、熱傷診療ガイドライン[改訂第3版]
(http://www.jsbi-burn.org/members/guideline/pdf/guideline3.pdf)を確認してみました。
当然といえば当然ですが、そんな基準の記載がありませんでした。

しかし傷専門治療施設での治療の基準というものはあったので、その辺が使えそうかと考えています(S10)。
今考えているのはArtz の基準で中等度熱傷以上となった場合にNST依頼をかける。
という基準です。

みなさんの施設では介入基準はありますか?

Artz の基準
重症熱傷(総合病院,熱傷専門病院で入院加療)
・II度 30%TBSA 以上
・III度 10%TBSA 以上
・顔面,手,足のIII度熱傷
・気道損傷の合併・軟部組織の損傷や骨折の合併
・電撃傷

中等度熱傷(一般病院での入院加療)
・II度 15〜30%TBSA のもの
・III度 10%TBSA 以下のもの(顔,手,足をのぞく)

軽症熱傷(外来で治療可能)
・II度 15%TBSA 以下のもの
・III度 2%TBSA 以下のもの

※TBSA:total body surface area(熱傷面積/全体表面積に対するパーセンテージ)

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