[徹底解説]長期間入院している患者に対する栄養スクリーニングについて

栄養管理

入院中の患者に最適な栄養スクリーニングについて考えていきます。

当院では”入院時”には全患者に対してMNA-SFを利用して栄養スクリーニングを実施しています。
また救急病棟やICUではNRS2002を使用します。

MNS-SFで低栄養と判断されればNST該当となり、
NRS2002で栄養上のリスクがあると判断されれば早期栄養介入管理加算の対象となります。

入院時のスクリーニングはそれらで確立していますが、
問題なのが”長期間入院している”患者に対する栄養スクリーニングです。

長期間入院している患者に対する栄養スクリーニングの実際

管理栄養士も日々様々な仕事をこなさなければならないので、可能な限り簡便で標準的なものを…とは思っていますがなかなか見つからず。
MNA-SF、NRS2002はもちろん、SGAやMSTなどは基本的に入院時のスクリーニングなので活用も難しそうです。

1.摂取栄養量が必要量の5割に満たない場合
2.1週間で5%以上の体重減少があった場合
3.絶食の理由が分からない場合
4.その他栄養管理が必要な場合
…という基準は設けてはいるものの、それらに根拠はありません。

CONUTやPNIは使えるかもしれない

入院期間が長い患者は血清アルブミン値(Alb)、総リンパ球数(Total lymphocyte count :TLC)、血清総コレステロール(T-Cho)を測定してCONUT(Controlling Nutritional Status)を算出して判断してもらうもありかもしれない。
そのためにはいろいろと整備も働きかけも必要だとは思うけど、やる価値はありそう。

そう考えると、PNI(Prognostic Nutritional Index:10×Alb+0.005×TLC) もありか。

ちょっとみんなに栄養課のみんなに相談してみよう。
皆さんの施設ではどんな栄養スクリーニングをしていますか?

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